八戸酒造の蔵見学を終えたあとは、徒歩3分ほどの場所にある「ツキウ食堂」へ向かいました。
人気店と聞いていたので、「酒造見学のあとに行って、すぐ入れるかな?」と少し心配していました。
でも、ツキウ食堂はLINEで友だち登録すると順番待ち受付ができ、現在並んでいる人がいるかどうかも確認できます。
八戸酒造にいる時点で「今は並んでいる人はいないみたい」と分かったので、焦らずゆっくりお土産を見ることができました。
実際、この日は待たずにそのまま入店できてひと安心。
観光中は次のお店の混み具合が気になりがちなので、事前に待ち状況を確認できるのはかなり便利でした。
元時計屋さんの面影が残るツキウ食堂

八戸酒造の方に教えていただいたのですが、ツキウ食堂はもともと時計屋さんだったそう。
お店の前を見ると、看板には今も「時計・宝石・メガネ」の文字がそのまま残っています。
「看板、変えないでやってる!?」とびっくり。
その一方で、建物の壁にはツキウ食堂のロゴが新しく加えられていました。
昔の看板をそのまま残しながら、新しいお店のロゴを追加する。なかなか思いつかない発想で面白いです。
店内に入ってみると、あちらこちらに時計が飾られていました。
さらにレジ付近では、パールのカフスなども少し販売されています。
時計屋さんだった頃のものをすべてなくすのではなく、今のお店の中に残しているんですね。


人気No.1「四種のごちそう丼」を実食!
今回、私が注文したのは人気No.1の「四種のごちそう丼」。
マグロ、サーモン、鞠姫牛(まりひめうし)のローストビーフ、いくらがのった豪華な丼です。
さらに、丼ものには+380円でヒラメのお刺身をちょい足しできたので、こちらも追加しました。

「追加のお刺身だし、3〜4切れくらいかな?」
と思っていたのですが、実際には5切れ。
しかも、ペラペラの薄い切り身ではなく、ちゃんと厚みがあります。
それでいて身はきれいに透き通っていて、見た目からしておいしそう。
食べてみると、身がしっかり締まっていて、くたっとした感じがありません。
臭みも気にならず、噛むほどに旨みを感じます。
白身魚らしい、すっきりと爽やかな香りもよかったです。
+380円でこの量とおいしさなら、ちょい足ししてよかったと思いました。
いくらも印象に残りました。
最近食べるいくらは、なんとなく粒が小さめに感じることもあるのですが、ツキウ食堂のいくらはしっかり大粒。
ぷちっとした食感もあり、丼の中でも存在感があります。
マグロやサーモンも新鮮で、どれも文句なしのおいしさでした。
海鮮をお店で食べると、
「おいしいけれど、この値段なら回転寿司でもいいかな」
と思ってしまうこともある私。
でも、ツキウ食堂はさすがに違いました。
これはちゃんと、お金を出して食べる価値がある……!
なんなら、もう少し高くても納得してしまいそうなくらいのおいしさです。
そして今回、個人的に一番印象に残ったのが鞠姫牛のローストビーフ。
最初は「まりひめぎゅう」と読むのかと思っていたのですが、「まりひめうし」なんですね。
ローストビーフって、しっとりしていても少し硬かったり、牛肉の繊維っぽさやパサつきを感じたりすることがありませんか。
ツキウ食堂のローストビーフは、そういった繊維の感じがなく、「しっとり」というより、もう「潤い」。
牛肉なのに、お刺身を食べているような感覚すらあります。
なんなら、お刺身と水の中間みたいな、不思議なくらいみずみずしい食感。
口に入れると、てろりんと溶けるようなやわらかさがありました。
かなり薄く切られているのですが、物足りなさはなく、一枚一枚にちゃんと満足感がありました。
お刺身目当てで来たはずなのに、個人的にはこのローストビーフが一番おいしかったです。
ローストビーフのたれは、甘さがありつつフルーティで、それでいて後味はすっきり。
玉ねぎのような自然な甘みも感じました。
しっかり味はあるのに重たくなく、鞠姫牛のやわらかな旨みを邪魔しないのがいいところ。
このすっきり感は、タレに使われている「陸奥八仙」のおかげなのかな?とも思いました。
ちょうど八戸酒造の見学を終えたあとだったので、ここでも八仙に出会えてなんだかうれしい気分に。
八戸のまちには、本当に八仙が根付いているんですね。
タレはアルコールを飛ばしてあるため、お子さんでも安心して食べられるそうです。
あまりにもローストビーフがおいしかったので、次にツキウ食堂へ行ったら「ローストビーフといくらの乱れ丼」を頼んでみたい。
次回はお肉目当てになりそうです( *´艸`)
丼には卵黄ものっていました。
味が濃く、鞠姫牛のローストビーフとの相性はたしかに抜群です。
ただ、個人的には「卵黄なしでもいいかも」と思いました。
というのも、鞠姫牛はもちろん、マグロ、サーモン、ヒラメまで、それぞれそのままで十分おいしいんです。
卵黄を崩すと全体がまろやかで濃厚になる一方、それぞれの魚やお肉の味が卵黄に包まれてしまう感じもあって、素材そのものがおいしいからこそ少しもったいない気もしました。
もちろん、濃厚な味が好きな方なら卵黄を絡めて食べるのもかなり合うと思います。
ごはんは普通盛りにしましたが、私には少し多めに感じました。
隣の席の女性が「小盛りでも少し多いね」と話しているのも聞こえたので、全体的にごはんの量はしっかりめなのかもしれません。
一方、普段から白ごはんをおかわりして2杯ほど食べることも多い連れは、大盛りでちょうどよかったとのこと。
大盛りは通常追加料金がかかりますが、店内には「火曜日は大盛り無料」との貼り紙もありました(2026年9月現在)。
しっかり食べたい方にはうれしい量ですが、旅行中でこのあともいろいろ食べ歩きたいなら、小盛りを選ぶのが無難そうです。
名物「禁断のツキウ丼」は卵焼きが一本どーん!
ツキウ食堂には、名物丼があります。
その名も「禁断のたまご丼」。
なんと、卵焼きが一本どーん!とのった、かなりインパクトのある丼です。

今回は連れがこちらを注文していたので、卵焼きを一口もらってみました。
勝手にだし巻き卵のような味を想像していたのですが、実際は甘めの卵焼き。
お寿司屋さんで出てくるタイプの卵焼きでした。
連れいわく、「全体的にふわとろ」。
とはいっても、半熟でぐちゅぐちゅしているわけではなく、しっかり火が通っているのにふわっとやわらかく、口当たりがとろっとしている感じだったそうです。
見た目のインパクトだけでなく、卵焼きそのものもしっかりおいしい丼ぶりです。
食後はツキウ食堂のモナカアイス
せっかくなので、食後にはツキウ食堂のオリジナルモナカアイスも注文しました。
「ツキウ」の文字が入ったモナカで、今回はバニラと抹茶のハーフハーフ。


特に印象に残ったのが、モナカの下に南部せんべいが敷かれていたこと。
これが個人的にかなりよかったです。
アイスって、食べているうちに溶けて、お皿に残ってしまうことがありますよね。
でも南部せんべいの上にのっていることで、溶けたアイスをおせんべいがしっかり受け止めてくれます。
最後はアイスが染みた南部せんべいまで、きれいに全部食べられました。
さらにあんこも添えられていて、モナカアイス+南部せんべい+あんこで380円。
食後のデザートとしては、なかなかお得感があります。
そして、味とはまったく関係ないのですが、もうひとつ印象に残ったのがトイレ。
男女兼用だったので、勝手にこぢんまりしたトイレを想像していたのですが、入ってみるとびっくり。
きれいで広く、ちょっとホテルみたいな雰囲気でした。
食事だけでなく、こういうところまできれいなのはうれしいですね。
屋形船「みらい号」へ
ツキウ食堂をあとにして、再び徒歩で屋形船の乗り合い場へ向かいます。
屋形船は飲食物の持ち込みOKとのことだったので、少し回り道してコンビニで缶ビールを購入。
船で飲むの、楽しみー!
乗り合い場に着いてみると、誰もいません。
「あれ?」
と思っていると、一人の方がやってきました。
今回、船長兼ガイドを務めてくれた副島(そえじま)さんです。
「入って」と声をかけてもらい、まずは乗り合い場所の中へ。
ここで先に乗船料金を支払いました。
今回は八戸超帰省クーポンを利用できたので、料金は5%オフ。
八戸酒造に続いて、ここでもクーポンを利用できました。
そのあと乗船名簿を記入し、救命胴衣を着用。
船長さんが船の準備をしているあいだ、少し待ちます。
受付から準備まで船長さんがひとりでテキパキと進めていて、最初はちょっと気難しそうな方なのかな?と内心オロオロしていました。
ところが、いざ船に乗って案内が始まると、とても気のいい面白い船長さんでした(笑)。
こちらには大きい船と小さい船があり、今回私たちが乗ったのは、小さいほうの「みらい号」。
船長さんによると、大きい船は15人集まらないと出航できないため、最近は少人数でも利用しやすいみらい号のほうが人気なのだそうです。

屋形船には海コースと川コースがあり、この日は海コースでした。
……なのですが、最初は新井田川を下っていきます。
「海コースなのに川を走るんだ?」
と少し不思議に思いました。
もしかすると、海側へ下っていくのが海コース、上流側へ進むのが川コースという違いなのかもしれません。
ただ、今回は海コースしか体験していないので、このあたりは両方乗ってみないと分からなそうです。
船長さんによると、新井田川の源流は岩手県側から流れてきているそう。
船から見える橋や船、工業地帯などについて説明を聞きながら進んでいきます。
普段は道路側から眺める八戸の景色も、川の上から見るとまた違って見えて面白いです。
ウミネコにかっぱえびせんをあげてみる

船ではかっぱえびせんをもらい、ウミネコにあげることができます。
「30秒に1回くらい投げると、船についてきますよ」
と船長さんに教えてもらい、さっそく投げてみました。
この日は天気が悪かったことに加えて、すでにウミネコが多い時期ではなかったようで、数は少なめ。
それでも、かっぱえびせんを見つけると飛んできてくれるウミネコたちがいました。
慣れてきたら、かっぱえびせんを手に持ってあげてみてもいいとのこと。
怖いと思いつつ挑戦してみます。

すると、ガッとかなりの勢いでかっぱえびせんを取られました。
直接手をつかまれたわけではないので痛くはありませんでしたが、思った以上のスピードと力で、反射的に手を引っ込めました。
近くで見ると、なかなかの迫力です。
八戸といえばウミネコというイメージが強かったのですが、船からは黒い鳥の姿もたくさん見かけました。
正体は「鵜(う)」。
船長さんによると、鵜はけっこう臆病な鳥なのだそうです。
ところが、このとき見かけた鵜たちは船が近づいても意外と逃げません。
普段から船を見慣れているのかもしれませんね。

この日の屋形船は、思っていたよりけっこう揺れました。
でも、それも含めて楽しい。
橋の下では、
「大きな声を出すと響きますよ」
と教えてもらい、私も挑戦しました。
……が、あまり大きな声を出せず、思ったほど響かせることはできませんでした。
そして、船に揺られながら、途中のコンビニで買ってきた缶ビールも。
船で飲むビールはおいしい!
景色を眺めながら飲むだけで、いつもの缶ビールもちょっと特別に感じます。
欲を言えば、晴れていたらもっと最高だっただろうなあ。
それでも、雨模様の八戸を船から眺めるのも、これはこれで思い出になりました。
屋形船を楽しんだあとは、最後に記念撮影もありました。
スマホを船長さんに渡すと、船を背景に写真を撮ってもらえます。
旅行中って、どうしても同行者同士で撮る写真ばかりになりがちなので、2人そろって記念写真を残せるのはうれしいですね。
ウミネコに餌をあげたり、新井田川や八戸港の景色を眺めたり、ビールを飲んだり。
最後は記念写真まで撮ってもらえて、しっかり屋形船を満喫できました。
ツキウ食堂では八戸のおいしいものをたっぷり味わい、そのあとは船の上から八戸を眺める。
八戸酒造の蔵見学から続けて楽しんだことで、食べ物、お酒、港と、八戸らしさをいろいろな角度から楽しめた一日になりました。
今回も長めの記事になりましたが、最後までお読みくださってありがとうございます。次回は「みろく横丁」の予定です。
八戸旅行の記事がもう少し続きますので、しばらくお付き合いいただけるとうれしいです(´▽`)
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